セミファイナル第3戦@大田区総合体育館
2冠ならず。日立東京:竹内譲次&オルソンHCコメント

第3クォーターでトヨタ東京に連続加点を許した日立東京。最後までその流れを変えることができなかった

1月の天皇杯を制し、レギュラーシーズンでは首位をひた走ってきた日立東京が、セミファイナルでトヨタ東京に敗れ去り、2冠獲得の夢がついえた。日立東京vsトヨタ東京の戦いは、第1戦をトヨタ東京が制し、第2戦は日立東京が雪辱。ファイナル進出を懸けて激突した第3戦は、文字どおりどちらも譲らないクロスゲームとなった。

前半は34-34のイーブン。この拮抗状態から主導権を握ったのは、トヨタ東京だった。第3クォーターに入ると、#24田中大貴が思い切りのいい3ポイントとブレイクでチームに勢いをつけ、#3ギブスのダンク、#13菊地祥平のリバウンド、#4パーカーの3ポイント、リバウンドショットなどでたたみかけるように加点。一気に11点のリードを奪う。日立東京は、トヨタの堅いディフェンスの前に攻撃リズムがなかなかつかめなかったが、3点差まで詰め寄って第3クォーターを終えた。

しかし、第4クォーターに入ってもトヨタペースは変わらなかった。日立は決め手がなく、パスミスも目立つようになり、反撃の糸口がつかめない。トヨタの厳しいディフェンスの前に、日立は自分たちの得意なバスケットをやらせてもらえず、72-81で敗戦となった。この瞬間、日立東京の「2冠」の夢が消えてしまった。

レギュラーシーズンで一番の勝率をあげ、首位を独走してきた日立。優勝候補の一番手と見られていただけに、日立にとっては悔やまれるセミファイナル敗退だった。竹内譲次とオルソンHCの試合後のコメントを紹介する。

写真提供/NBL

◆日立サンロッカーズ東京:#15竹内譲次

「優勝に向かって歩いていた道が、突然、途切れてしまった。
2冠のプレッシャーに勝つことができず、今はただただ悔しい」

勝負どころでのシュートが決まらず、涙をのんだ日立東京。#15竹内もトヨタにうまく守られてしまった

自分としてはファイナルしか見ていなかったし、2冠というプレッシャーもあった。レギュラーシーズン1位ということで勝たなくてはいけないというプレッシャーに打ち勝つことができなかったというのが1つあると思う。(2、3戦と追いかける展開になったことについては)球際の部分で負けていたのかと思うし、ジョシュ(ハイトベルト)に負担をかけすぎていたかもしれない。自分がもっと前を向いて、ジョシュだけに頼らずにやれたらよかったが、このシリーズ、まったく自分が仕事ができずにチームに申し訳なく思っている。(プレーオフの)経験がある自分がもっとチームを引っ張って行けたらよかったが、その差もこのシリーズで出てしまったかなと正直、思う。

トヨタはこのシリーズでワンドリブルからWチームにくるという戦術だったが、今日は速い段階からジョシュにWチームにきた。(昨日、日立が勝ったことで)そこは1日でアジャストをしてきたなという印象だ。それに対して自分たちが後手に回ってしまった。

こういうゲーム(クロスゲーム)になるのは想像していたので、そこで1本のシュート、1本のディフェンス、1本のルーズボール、1本のリバウンドで負けてしまった。もしかしたら運がなかった部分もあったかもしれないが、それを含めて相手のほうが上だったなというのが正直な印象だ。

(最後のファンへの挨拶で言葉が詰まったことについて)悔しさがこみあげてきて、言葉が出なかった。ここで終わるとは誰もが想像していなかったし、上だけを見すえていたので。歩いていた道がいきなり途切れてしまい、それが悔しかった。ただ、相手のほうが上だったというのは認めざるをえない状況だとも感じている。
 
 

◆日立サンロッカーズ東京:マイケル・オルソン ヘッドコーチ

「自分たちのやるべきことができず、ボールコントロールもできなかった」

「思うようにオフェンスが展開できなかった」と敗因を語るオルソンHC

トヨタは本当に素晴らしいチームだった。物事がうまくいかないことは、人生ではよく起こりうることだから仕方がない。(終始、追いかける展開になったこと)自分たちのオフェンスがうまくできなかったことと、自分たちがやるべきことができなかったこと、ボールをコントロールできていなかったことが敗因になった。個人としては選手たちが十分な準備ができていなかったことがあげられ、その非難は受け入れるつもりだ。

トヨタのディフェンスはシーズンを通してよくなっていったし、それが25連勝につながっている。うちのターンオーバー(TO)は、第3戦は13本、第2戦は19本、第1戦は24本。単にTOだけでなく、多くの点で自分たちがやりたいことがやりたい方向に進めることができなかった。今シーズンはレギュラーシーズン中に30点差で勝ったゲームもあったが、TOは相手チームよりも多いゲームもあった。アタックを多用したり、トランジション・オフェンスを多用したりするチームと対戦するときは、そういうことがよく起きてくる。

今シーズンはシーズン前半からいい成績を残してきたので、相手は打倒・日立で向かってきた。そこは難しいところだった。しかし、去年のシーズンから比べれば、自分たちがオールジャパンに勝つとはファンの皆さん、誰もが思っていなかっただろうし、リーグでもまさかこの場(プレーオフのセミファイナルという場)にいるとは思っていなかったはず。選手はよくやった。足りなかったのは、(プレーオフを戦う)経験だと思う。コーチ自身の経験もそうだし、コーチと選手との関係もある。