新規参入チーム
HCには徳山大コーチの林正氏が就任

HCは徳山大男子バスケ部コーチの林正氏。チアディレクターは経験豊富な高橋里香氏。

2012年5月8日に前橋市内で、今季からbjリーグに参戦する群馬クレインサンダーズのヘッドコーチとチアディレクターの発表記者会見が行われた。ヘッドコーチには徳山大学(山口県)男子バスケットボール部でコーチを務めた林正氏を、チアディレクターには浜松・東三河フェニックスがbjに転籍した初年度にチアを指導した高橋里香氏がそれぞれ就任した。ここでは、会見の様子を紹介する。

取材/星野志保

左から、チアディレクターの高橋里香氏、代表取締役の大平雄伸氏、ヘッドコーチの林正氏

元気、感動、仲間、成長に基づいて
地域貢献ができる人に

大平雄伸(代表取締役)「ヘッドコーチ(HC)として林正さん、チアチームのエグゼクティブディレクターとして高橋里香さんをお招きすることができました。群馬としてHC選定するに当たり、3つのことを念頭に置いていました。まず1つは初年度ということもあるので、勝率5割以上。そこがポイントです。それができるというのが、bjリーグに参入するにあたって、とても重要であると考えていました。

それから群馬クレインサンダーズの選手は、チームとして子どもたちの憧れの的になってもらわなければ困ります。すなわち社会人としてプロとして、子どもたちが本当に尊敬できる選手であってほしい。ただ単に試合をする、ただ単にカッコいいだけの選手ではなくて、本当に心の底から子どもたちからもご両親からも憧れてもらえるような選手になるように、しっかり教育をできる方にチームをお願いしたいと考えていました。

そして、チームが掲げております、『元気、感動、仲間、成長』というテーマに基づいて、地域密着、地域貢献、地域活動を共にやっていただける方。この3つができる方を念頭に置いてこれまで話し合いを続けてきました。まさに、これができるのが林HCであると思い、チームに来ていただくことになりました。

一方チアチームは、(高橋さんは)もともと華やかなチームを作れる実績がありますので、そういう前提条件の上で、群馬らしいチアチーム、子どもたち、女の子たちが憧れる、『群馬すごいな』と憧れてもらえるようなチームを、そして『群馬のチアはすごいね』と他県のチームから言っていただけるようなチームを作ってほしいという約束をいたしました。

もう一つは、チアにもチームの基本的な考えである『元気、感動、仲間、成長』と共に、地域貢献、地域活動を一緒にやっていただけることにご承諾いただきました。

人材選定については非常に時間をかけてやっておりました。私たちはこの二人が共にやってくれると確信をしておりますので、皆様、ご支援のほどよろしくお願いいたします」

林正(ヘッドコーチ)「初めにbjという新しいスポーツリーグの試みから8年目を迎えるリーグで、群馬県という自然環境と歴史と伝統、高度な文化の融合されたこの地で新しいリーグに挑戦できるという話を、3つの基本理念と共におうかがいした時に、やってみましょうと、いろいろ話をさせていただきました。そういう機会をくださった皆さまに感謝したいと思います。

チームの構想について、大平会長からも最初の年は勝率5割と最初にうかがいましたが、現場でHCをやる者が、このような環境で『最初の年は5割を目指します』よというのは、現場ではなかなかそうはいかないわけです。本来3年を目途にチームを構築していくのがどのスポーツでも妥当だと思います。このような環境と言いましたのは、bjリーグが戦力均衡をうたっている日本で唯一のプロチームです。その中で、現在bjリーグで戦っているすべての既存チームと、私たち新規参入チームとを比べると、新規参入チームには手探りで様子が分からないというようなデメリットはたくさんありますけど、メリットで言えば、じっくり準備して選手を獲得して、他のチームよりも時間をかけて開幕を迎えられることです。開幕戦で、リーグ終了の様子が想像できるような準備をして、開幕を迎えたい。それは優勝を目指してやりたいということです。しっかり準備して開幕を迎えるためには、ありとあらゆるネットワークを使ってチームの構築をします。優勝を目指してやりますが、3年目にはもっと人気がでて、優勝もするといった群馬県のシンボルとなるような、チームにしていきたいと思います。

私がバスケットボールチームを構築していくために必要な要素だと考えることは、ある意味では変わったことかもしれません。ある意味では当たり前のことかもしれません。まず、最初に掲げるのは、バスケットボールがチームスポーツであることを日本中の皆さんに改めて考え直していただいて、それを群馬クレインサンダーズのバスケットボールでチームスポーツということを証明していくのが、私の一つの柱でございます。

もう一つは、私のバスケットボールの哲学というか特徴なんですけど、練習とゲームのバスケットボールの構成、練習メニューの構成、ゲームの構成というのは全部同じだということです。これは練習用、これはゲーム用。練習ゲームは負けてもいい、オフィシャルゲームは負けてはいけない。練習ゲームでは隙を見せておいて、公式戦でやっつけるという小細工はしない。練習もゲームも全く同じようにする。それは心構えだけではなく、メニューそれぞれ、プログラムそのものがそんな構築であるというのが、大事にしている柱です。

バスケットボール、ミニバス、中学、高校、大学、実業団、社会人、プロに至るまで、それはミニバスだから、それは中学生だから、高校生だから、それは大学生だから、アマチュアだからというのは、私のバスケットボールに関するとらえ方ではありません。ミニバスからプロまでバスケットボールは同じ。ミニバスの指導も、大学生の指導も、クレインサンダーズと同じようにできると私は信じています。それを実践したいと思います。では何が違うのか。各段階でバスケットボールのやり方が違うのではなくて、違うのは競技者であるか遊びであるか、健康管理であるか競技者であるかの違いです。私は年次の段階で線引きをするべきではないと思っています。つまり、クレインサンダーズが実施するバスケットボールを、ミニバスでも中学でも高校でも大学でも、どこの学校でも地域でもチームでも模範にしてやってもらえるように、そういうものを一貫してお見せしたい」

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