決勝!青山学院 vs 東海大 試合後の監督のコメント
成長過程の東海大を振り切り、青学大が3連覇

決勝
青山学院大 79(21-11 . 11-25 . 19-14 . 28-20)70  東海大

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関東大学バスケットボール連盟
 
取材・文/小永吉陽子  写真/一柳英男
 

「勝負所でのゾーンが効いた。大型化したプラスをいかにゲームに出せるか」(長谷川監督)

■青山学院大・長谷川健志監督 試合後のコメント

青学のインサイドの柱・永吉。「このトーナメントは不安になったこともあったけど、勝てて良かった」

 いやあ、疲れました(苦笑)。しんどかったですね。ポイントになったのは、2Qでイージーシュートを落として消極的になって、逆転されたことがひとつ。それを3Qまで引きずってしまって、10点離れた。ゾーンは用意していたので、そのゾーンを「ここが勝負だよ、これを逃したら今日は終わりだよ」と選手に言いました。あとはオフェンスを大事に大事にしすぎるから、そこを注意しました。オフェンスってある意味、大胆にやらないと。「もっと簡単なシュートが打てるのにみんなパスばっかり回して、大胆に行こうぜ」と言いました。

 そこで野本がシュートを決めて、ゾーンもうまくいったところもあります。前半でゾーンをやろうかなと思ったんですけれど、一回でも前半にやってしまうと対策を練られてしまうから、勝負所でやろうと。あとゾーンはマンツーとは違って弱さもあるから、勝っているときにやると、選手が1本、2本やられても「まあいいや」となってしまう。負けているときのゾーンって、もっと研ぎ澄まされるから、そういう良さがあるのでそこを今日は使った。まして今やっているゾーンは、積極的にインターセプトを狙えるチャンスもあった。あれ(ゾーン)が功を奏したと思います。

(この時点でチームの仕上がり具合は)今できている範囲のことは少しずつ良くなっていると思います。細かいことを言えば、(サイズが)大きくなった分だけ、まだまだコンビネーションも良くないし、パッシングひとつをとってもイマイチだし、もちろんノーマークのシュートはあれよあれよだし…(笑)。ないものねだりしてもしかたないので、今は大きくした分のプラスの面をいかにゲームに出せるか。ディフェンスを頑張って、リバウンドを取って、走ることは大きくてもできるんだから、走って点数を取る。で、イージーシュートを打つ。これが出てこないと。

 今日も1Qでリードしたのはリバウンドを取ったあとに速い展開でインサイドを攻めたからリードしたのであって、展開が遅くなって、5人が構えてからインサイドを攻めるとなると、相手も守って来る。そこでインサイドアウトをバランス良く攻めることは今のうちにとっては難しい。外はちょっと手薄なので。だからもうちょっと外はどういうときに打つんだというのをゲームの中で覚えていければ、少しずつ良くなる。ただ、ベースになるシュートのアベレージを練習であげていかなければどうしようもないので、練習でそれをテストしています。

青学は、若さで向かってくる東海大の姿勢に前半は気後れした

 あとは今日、小林が早くにファウル2つになってしまって。今、小林のバックアップガードがいないので、小林が出てしまうとガクッと落ちてしまうので、そういう意味では小林は我慢、我慢してやっていましたね。やっぱりマンツーである以上は、ポイントガードがアグレッシブにいかないと。(主戦力PGで今大会をケガで欠場した)畠山は股関節を痛めていて、秋のリーグ戦で復帰を目指しています。選手たちにも言ったけど、彼は全力を出せないといい選手じゃないから。やっぱりアイツに6割のプレイをしろというのは酷だし。それでおかしくなってしまうよりは、今は休んでもしょうがないと。昨日、今日は(畠山が)ベンチ大将です。うちはベンチでもワーワー言う選手がいないから、アイツは出られないけど、ベンチからワーワー言ったり、声をかけたり、そういうのをする係でした。

 これからの課題はまずはパッシングとシュート力のアップ。パスというのはディフェンスを見てパスができないと。今はオフェンス同士でパスをしている。ディフェンスを抜いていくのがバスケットのパッシングだよ、というのがわからないと。それと2対2、3対3のコンビネーションプレイ。それとパッシングの中でインサイドへのパスが下手すぎる。うちはインサイドが強いのに、インサイドにボールを入れられない。あとはドライブでゴールに行かないで横にいってしまう選手がいる。もっと低く強くドライブをして、そこでディフェンスを見て、ストップ、ピボット、ボールプロテクトというファンダメンタルをもっと鍛えないと。まだまだ繰り返して練習をしていかないといけない。
 
 

「今いるメンバーで、今できるベストは尽くした。今後の若手の伸びに期待」(陸川監督)

■東海大・陸川章監督 試合後のコメント

エースとして若いチームを得点面で引っ張る東海大・田中。敢闘賞を受賞

 この大会を通して若いメンバーが非常に伸びたなというのはあります。青学さんは当然強いのはわかっているんですが、粘りに粘って得たものはたくさんあります。ゾーンプレスが崩せれば流れは変わったかなと思うんですが、今いるメンバーで、今できるベストは尽くしてくれたと思っています。

 青学の試合の特徴として、1Qと3Qで走ってくる。ここは我慢しなさい、2Qに我々はチャンスあるから我慢しなさいと。それで、そこはイーブンだったと思うんです。3Qと4Qでは比江島君が来るよと、みんなも当然思っていたわけです。大きさのところで比江島には(田中)大貴をディフェンスにつけたいですが、やはり大きさのところで(違うマッチアップになって)締める(しめる)ところがだんだんだんだん、希薄になっていったかなと。まあ悔しいですけど、比江島君のところは強かったですね。もう少しでしたね。

 今年の青学はサイズ、リバウンド、大きくても走れるというのは変わらないと思います。当然強いのもかわっています。逆にいえば、我々は若いし、今経験している選手たちが、秋までにどこまで伸びるかじゃないかと今回も感じています。「よし、これは面白いぞ」というのは見えてきているし、あとは練習しかないと思っています。