琉球ゴールデンキングス
岸本隆一(琉球)が感じた“NBLの洗礼”

開幕第2戦目は、アルバルク東京のディフェンスがさらに機能。琉球は第1Qで4得点と苦戦を強いられた(写真/ケイジャー編集部)

アルバルク東京のフィジカルの強さの前にリズムが作れなかった琉球ゴールデンキングス

記念すべきBリーグの開幕戦を戦った琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)。第1戦は、先行したアルバルク東京(以下、A東京)を第 2 クォーターで逆転。再びリードされながら第 4 クォーター終盤には 3 点差まで詰め寄って見せ場を作った。しかし、翌23日の第 2 戦では、アルバルクのプレッシャー・ディフェンスの前にシュートを決めきれず、53-74で 2 連敗となった。

伊佐勉ヘッドコーチは「オフェンスでターゲットを絞って攻めて行く修正を行った。前半、それが結果的にうまくいかなかったが、それをすることで後半はギャップができた。ただし、崩すことはできたが、決めなくてはいけないシュートを落としてしまった」と、敗因を述べた。

琉球のキーマン#14岸本隆一。第2戦は9得点(写真提供/B.LEAGUE)

エース#14岸本隆一は、第1戦ではA東京の#24田中大貴や#35 伊藤大司の厳しいマークにあい、なかなかシュートチャンスがつくれずに 4 得点に終わった。第 2 戦は 9 得点と意地を見せたが、琉球がめざしたリズムはなかなか作れず、2 戦ともに苦しい展開となった。岸本は「もう少しうまくいくイメージをもっていたが、それが出せなかった。相手のディフェンスが本当によかった。実力不足をまざまざと感じさせられた」と語り、悔しさをにじませた。

琉球は、bjリーグで 4 度、チャンピオンに輝いたチームだ。リーグが分裂していた時代が長らく続いたが、2014年9月には、NBLのトヨタ自動車アルバルク東京(当時)と地元沖縄でプレシーズンマッチを戦った。翌2015シーズンのプレシーズンマッチも同様に対戦が実現。当時のメンバー構成と現チームの構成は両チームともに異なるが、過去に対戦しているだけに、A東京とのこの歴史的な開幕 2 連戦のために「ずっと準備をしてきた」と、伊佐HCは語っていた。だが、岸本は「完敗だった」と、この 2 戦を率直に振り返った。

「NBL の洗礼を受けた?」との記者の質問には「そうですね。“洗礼”という言葉は合っていると思います」と、元NBLチームのディフェンスの強さを改めて実感していた。

「ボールをもらう前にズレを造り、そこから勝負だったが、ボールをもらう前のフィジカルコンタクトで負けてしまった。これは認めざるを得ない力の差。受け入れなくてはと思っています」(岸本)。

Bリーグの歴史的な開幕戦として用意された華やかな舞台。2 日間ともに 1 万人近い大観衆が会場となった代々木第1体育館を埋め、映像と光、音楽といったこれまでにない壮大な演出がなされた開幕ツーデイズだった。bjリーグ時代、有明コロシアムでのプレーオフでは1万人のブースター(サポーター)がスタンドを埋め、大観衆の中での試合に慣れている琉球だったが、岸本は「有明で免疫があるつもりだったが、初日は緊張してしまった。有明とはまったく違う感覚で、面食らってしまった」と話す。

「そうしたメンタルを含めて、もっと強くならないと。今後は大観衆の中でもそれを楽しむぐらいにドンと構えたメンタルをつけたいなと思います。フィジカルの部分は、自分たちのスピードをもっと生かし、運動量を落とさないように戦えたらもっといい勝負になるはず。今後はそこを意識して戦っていきます」(岸本)

2016-17シーズンはスタートしたばかり。これからレギュラーシーズン58試合を戦い抜かなくてはならない。そしてその先には、初代Bリーグ王者を決める「チャンピオンシップ」が待っている。

「初代王者になるには、アルバルクさんは間違いなく倒さなくてはならない相手。この 2 試合は今後のいいモチベーションになりました。ここから這い上がって、しっかりシーズンを戦っていきたいと思います」(岸本)

琉球の次なる試合は10月1日、2日。ホームの沖縄市体育館で滋賀レイクスターズを迎え撃つ。
 
 
文/舟山 緑
 
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