浜松VS沖縄
bjリーグFINALS ファイナル後のコメント

優勝に執着した沖縄が2連覇中の浜松を下し、3年ぶりに王者の座に

2012年5月20日(日)有明コロシアム

浜松73(24-20、6-19、24-18、19-32)89沖縄

※ヘッドコーチとMVP選手のコメントは試合後の記者会見のもの
※選手のコメントは試合後の囲み取材のもの

■2位:浜松・東三河フェニックス 河合竜児ヘッドコーチ

まず初めに選手、スタッフ、フロント、ブースターの皆さん、スポンサーの方々すべての方に『すみません』とお詫びがしたいです。チーム自体は最高の状態でしたけど、自分の力不足で勝たせてあげることができませんでした。カズさん(中村和雄 前・浜松ヘッドココーチ/現在・秋田ヘッドコーチ)であれば間違いなく圧勝していたでしょうし、もっといい勝率でレギュラーシーズンを終えていたでしょう。本当に選手は最高のパフォーマンスをしてくれましたが自分の責任で勝たせてあげることができなかったです。ただサポートしてくださったチームメイトやスポンサーの皆さん、ブースターの方々には感謝したいと思います。

■浜松・東三河フェニックス#3 大口真洋
ここまで来られたこと自体、ヘッドコーチの力がないと来られないことですし、もしだめであれば、たぶん有明に来る前に負けていると思いますので、(河合ヘッドコーチには)そう悲観してほしくないですね。悔しいことを経験することで、ヘッドコーチもチームも成長できますから。前向きにとらえてやっていきたいと思います。

沖縄の方が去年の(ファイナルで浜松に)負けがあった分、気持ちの面で自分たちを上回ったと思っています。ディフェンスで我慢しきれないところとか、去年はリバウンドでも沖縄に勝ったりしていたので、リバウンドルーズでも気持ちの面が出たかな。絶対取るんだという気持ちが沖縄の方にあったんじゃないかと思います。

(6点に抑えられた2Qについて)みんな、一瞬にして足が止まりましたね。ゾーンプレスの時に特にそうなんですけど、誰かが真ん中に合わせて、出たらまた次の人が(中に)と言う時に、なかなか次の人が出てこられなかったり、みんながみんなお見合いする状態で人任せになってしまっていました。
来年は、やっぱりこの借りは返したいです。

■浜松・東三河フェニックス#11 岡田慎吾
今日はバスケットが、後手に回りました。(2Qでは)ウチのやりたいことを向こうにやられたという感じです。向こうのディフェンスに惑わされて腰が引けてしまいました。ハーフタイムでは、2Qで周りを探してしまう所があったので、そうじゃなくて、ダブルチームで来ても間を割って切っていけという指示がありました。
ファイナルで負けたのは初めてだったので、悔しかったです。

■浜松・東三河フェニックス#8 太田敦也
沖縄がゾーンとダブルチームのディフェンスで来た時に、全部ジャメイン(・ディクソン)に任せてしまって、つなぎにいかなかったので、前半9点差がついてしまいました。本当なら、前からプレスをかけられていたので、上手くボールをつながなければいけなかったのですが、それができませんでした。ディフェンスでは1対1を考えていたのですが、それだけじゃなくてヘルプをしないといけませんでした。それが一番甘かった気がします。その辺から直していかないといけないと思います。

●琉球ゴールデンキングス 桶谷大ヘッドコーチ
今日は少し緊張していたのか良いスタートが切れなくて、逆に浜松のほうがプレッシャーディフェンスからすごくいいスタートを切っていました。並里のファウルトラブルで第2Q途中まで非常に苦しかったんですけど、何とかベンチメンバーがディフェンスからつないでくれました。その後ジェフ・ニュートンとアンソニー・マクヘンリーが帰ってきて、逆にこちらのインテンシブが上がってスパークできた。そこが今日の勝負の一番のキーになったところかな。スターターだけじゃなく、ベンチメンバーも一丸となって戦ってくれた。これが今日の勝因だったと思います。

山内は昨日も活躍したんですけど、今日も相手チームを苦しめる活躍をしてくれて、並里がいない時に与那嶺がゲームコントロールしてくれて何とか踏ん張れました。こういうバックアップの二人がいい仕事をしたことで、我慢できて後半につなげていけたと思います。

最後は気力です。僕たちが去年の悔しさ(ファイナルで浜松に敗れたこと)を胸に戦ってきたことが最後の最後に出たんじゃないかなと思います。バスケットに向かってアタックしていく姿勢は試合中、観ていて涙が出ました。マクヘンリーのダンクに持って行くところは鬼気迫るところがありました。リバウンド争いでもジェフが体を張って19リバウンドをとりました。あの細い体でよく戦ってくれたと思います。今日はチームで勝った勝利だと思います。

――シーズン最初に「ハッスル」っていう言葉を使っていたと思うんですけど、今日は40分間素晴らしいハッスルをしてくれたと思います。そのことについてどう思いますか。また昨日の記者会見では「覚悟」という言葉を使いましたけど、今試合を終えてみて覚悟ができたかどうかを教えてください。
まず初めにハッスルに関してはスタッツに出ている数字が物語っています。リバウンドでも54‐31で、我々が14多い。スティールも、浜松は非常にスティールが多いチームなんですけど、ウチが10個。足を使って手を使ったり、コミュニケーションをとったりして、よくボールに食らいついてくれたと思います。覚悟の部分で、良い精神状態で試合に入れたかなと思います。覚悟を決めることで、自分を信じて大舞台を楽しむことができました。

 ――1回目の優勝と今回の優勝は、桶谷さんにとってどのような違いがありますか?
一度目の優勝は、自分たちはその前の年(参入初年度)の最下位からスタートして、相手チームからノーマークの状態で、勢いだけで勝ったものなのかなと思っています。優勝してからは対戦相手が、僕たちのディフェンス、オフェンスの対応をすごく研究してきていました。その中でも毎年、(レギュラーシーズンの)順位をちょっとずつ上げていくことができて、今年1位を取れたのは、それぞれが成長して、勝つために必要な技術を身につけてきたからこそです。よくやってくれたと選手を褒めてやりたい。

――選手の成長と共に桶谷さん自身も成長したと感じますか?
やっぱり、自分が成長しないといけない。リーダーの器以上にチームは大きくなれないからです。今シーズンは僕自身、かなり成長しようと頑張ったシーズンでした。(3シーズン前の)1回目の優勝は選手に勝たせてもらったものだと思っていたので、今度は自分がチームの力になることで勝たせてやりたかった。今回はそれができたんじゃないかなと思います。

――有明のこの舞台で、後半に気力を出すことは桶谷さんが目指していたものだと思うんですけど、それが実際にできたことについてどのように感じますか?
本当に嬉しいですね。ハッスルを40分間続けてくれたのはすごくうれしい。それが結果につながりました。去年ファイナルで負けてから、チームには「ハッスル負けした」とずっと言ってきて、それで練習の中でも日々改善するように仕向けて行ったことが結果につながりました。努力が報われました。選手に『信じてやれ』と言ってきて結果が出たということは、嬉しいことだと思います。

――シーズンを通して、ポイントガードとして活躍してきた並里選手、与那嶺選手の今シーズンの働きはどのようにご覧になっていますか。
二人とも自分の特長を出してくれたな。与那嶺でゲームをコントロールして並里で爆発するという、思い描いていた通りの絵が描けたので、期待通りの活躍をしてくれました。

――2Q(このQのみ、外国籍選手が2人までに制限される)で相手をわずか6点に抑えられたことが勝敗を分けるポイントになったと思いますが、最初から2Qで勝負をかけるつもりでいたのですか、それとも指示をしたディフェンスが利いたのですか。
「後者です。第1Qはゲームプラン通りになかなか遂行できなくて、第1Q途中でゲームプランを確認してから少しずつ変化が出てきました。途中で変えた1-2-2からの3-2のディフェンスが非常に相手に有効で、それがゲームの分岐点になりました。去年は第2Qで浜松にコテンパンにやられているので、このQだけは譲れないものがありました。今年は「ハッスルで浜松に勝つ!」を掲げてやってきました。第2Qで逆転して、このQで9点差をつけられたことは価値があります。

■琉球ゴールデンキングス#9 小菅直人
今年でリーグ7年目(bj初年度からリーグでプレー)、そして去年は決勝で負けていたことからいろいろな思いがこみ上げてきました。泣くとは思っていましたが、ここまで感情的になるとは思っていなかったです。最高の終わり方で良かったです。

シーズンが深まり優勝がかかってくる場面が近づくにつれて、1人1人の集中力が変わってきました。チームで絶対優勝するんだと、勝った後でも話し合いをしていました。ヘッドコーチが示したものをしっかりとコートで表現することの大事さ、難しさをみんなが考えた上で行動できました。そういった部分で試合運びも変わり、どこを抑えればいい、何をすればいいのかがしっかりできたと思います。

■琉球ゴールデンキングス#8 与那嶺翼
(前半、先発PGの並里選手がファウルトラブルで早々にベンチに下がる中、見事なつなぎ役で勝利に貢献した)
並里選手が出ない中、前半をリードして終えました。そしてハーフタイムでは、「後半はお前の番だよ」とずっとな(並里選手に)言っていました。そして後半、並里選手は良いパフォーマンスを見せてくれました。彼は(来季の)アメリカ挑戦を公言していますが、良い形で送ることができたと思います。そして今後の彼の活躍に期待したいと思います。来季は、彼のいなくなった部分は大きいですが、彼の分までしっかり活躍できるように、今は休んで、そして来季に向けてしっかりやっていきたいと思います。

■琉球ゴールデンキングス#5 アンソニー・マクヘンリー(※MVPを受賞)
MVPを受賞できて最高の気分であるのですが、謙虚に受け止めたいと思っています。自分が受賞できたのは、チームメイトなしでは語ることはできません。チームメイトと自分が同じ考えをもってプレーした結果、受賞できたものと考えています。

浜松は去年自分たちを倒して優勝していますので、素晴らしいチームを倒してチャンピオンに慣れたと良いうのは意味深いものであると思っています。