大会4日目レポート
日本がインド戦を制して3連勝。18日は全勝対決でイランと対戦

出足からシュート確率の良さを披露。3P7本含む26得点をマークした金丸晃輔

9月17日(月) 予選ラウンド第4日目

■A:フィリピン 98(33-14、22-19、28-8、15-5)46 マカオ
  3勝1敗                        0勝3敗

■A:中 国 107(21-11、31-8、30-19、25-9)47 ウズベキスタン
  2勝1敗                        1勝2敗

■B:日 本 90(28-22、16-19、23-13、23-18)72 インド
  3勝0敗                        0勝3敗

■B:イラン 71(17-20、12-19、27-12、15-12)63 チャイニーズ・タイペイ
  3勝0敗                        1勝2敗

 
 

決勝トーナメントに進む8チームが決定。グループBは日本とイランが3勝で並ぶ。

グループAは中国、フィリピンが大勝し、レバノンとの三つ巴に

FIBAアジアカップは4日目を迎え、この日の対戦でグループA、Bともに決勝トーナメントに進む8チームが決定した。グループAでは、フィリピンがマカオに圧勝、中国もウズベキスタンに大勝して、順当に白星をあげた。この結果、中国、レバノン、フィリピン、ウズベキスタンが準々決勝へと進む。

フィリピンは予選ラウンドを3勝1敗で終了。明日18日のゲームで中国とレバノンが勝利すると3勝1敗で3チームが並び、順位は当該間のゴールアベレージで決定する。3チーム間の直接対決はすでに終わっているため、目下、優位に立っているのはレバノンで、次いでフィリピン、中国となる可能性が高い。

一方、グループBでは日本がインドに苦戦しながらも勝利し、イランもチャイニーズ・タイペイに逆転勝ちして、それぞれ3勝目をあげた。明日は全勝同士で日本とイランが対決し、勝ったほうがグループの1位通過となる。

日本対インド戦は、前半は拮抗した試合展開となった。ディフェンスの甘さから、高さで上回る相手にリバウンドからのセカンドショットや確率の高いミドルショットを許してしまった。前半を44対41と日本リードで折り返した後半、ディフェンスから走る展開に持ち込んだ日本が一気に試合の主導権を握った。4Qでは再びインドに粘られて10点差まで詰め寄られたが、#14金丸の3Pや#4古川のスチールからの速攻で流れを断ち切り、90対72でインドを突き放した。

この一戦、#14金丸晃輔は26得点。思いきりのいい3ポイントでチームを大きく牽引した。立ち上がり2本の3ポイントでリズムに乗った金丸は、1Qだけで5本の3Pをネットに沈め、インドのディフェンスを翻弄した。後半はゴール下の合わせやスピードあるドライブインで得点。終盤にインドが詰め寄ってきた場面でも気迫の3ポイントを連続して決め、流れを再び日本に引き寄せた。

また、ガードの#11桜井良太も要所でドライブインを決めて相手ディフェンスを崩し、チームを牽引。ゴール下への好アシストも光った。チーム全体としては受け身になって課題の残る一戦だったが、選手個々にはいい面が出てきている。

大会5日目(9月18日)は予選ラウンドの最終日、日本は19:00からイランと対戦する。全勝対決となるこの一戦は、日本にとって大事な一戦となる。勝者がグループ1位通過となるからだ。グループ1位通過ならばA4位のカザフスタンとの対戦となる。しかし、 グループ2位通過ならばグループA 3位とのカードとなり、中国になる可能性が濃厚なのだ。日本が4強進出をねらうには、何としてもイラン戦を勝利してグループBを1位通過したい。
 
◆大会公式サイト(日本語)
◆大会公式サイト(FIBA ASIA)
◆日本代表特設サイト(日本バスケットボール協会)
 
 

■インド戦に勝利して3勝目をあげた鈴木貴美一ヘッドコーチ
前半、受け身になったのが競った要因に。「イラン戦はアグレッシブに挑戦したい」

力的には日本チームのほうが上だと思っていましたが、#10の選手はリバウンドが強く、ディフェンス・リバウンドを20本も取られてしまいました。他のチームとの試合でもオフェンス・リバウンドを非常に取っていたので、そこは懸念していました。しかし、前半はそこでもたつきました。試合前に選手には「油断をするな。ゴール下もリバウンドも強いし、シュートもノーマークにすると入る。発展途上のチームだが、なめてかかったらやられるぞ。どのチームとも競ってきた」と話をしましたが、前半は受けてしまっていました。

それと、いつも練習でやらない変なパスが前半出てしまっていたので注意しました。後半になったら本来のディフェンスの走りが出て、ハーフコートでパスを回してバランスよくシュートが入ったので勝つことができました。若手チームにとって、こうした身長のあるチームに対し、ドライブではこんなパスは通らないとか、ボックスアウトをしなければリバウンドを取られてしまうことを肌で感じるいい経験になりました。

(前半の出来について)自分たちのディフェンスが悪かったことと、してはいけないミスからやられていました。それがトータルして10数点ありました。“相手が弱い”と思ってゲームに入ってしまうと、どうしてもああいうゲームになってしまう。ハーフタイムではディフェンスを強化することを指示しました。前半に全員出場させる采配だったので、選手もショートタイムで何かをやろうとしてミスにつながっていました。そこはもう少し絞ったほうがよかったと反省しています。

(18日のイラン戦に向けて)イランは北京オリンピック予選でも優勝しているチーム。ジョーンズカップでは12点差で敗れましたが、内容的にはすごく負けた試合でした。昨日のカタール戦も19点差をひっくり返して勝利しています。苦しい時に激しいディフェンスをして、最後の最後まで粘ってくるチームで、選手もコーチも非常に勝ち方を知っており、プライドも持っています。日本としては、1、2戦のように挑戦者としてアグレッシブにいかなくてはと思っています。メンタル的なことを含めて、どれだけ徹底できるかです。相手をしっかり分析し、明日の試合に臨みたいと思います。
 
 
■ドライブと好アシストでチームを牽引:#11桜井良太キャプテン
苦しい展開ながらも、ディフェンスを頑張って走りにつなげたのが勝因に

2連勝して勢いに乗った状態で迎えた試合でした。試合前に監督からは「インドはインサイドが強く、外のシュート力もあるチームなので、しっかりボックスアウトして臨むこと。カタール戦のようにリバウンドに気をつけないとセカンドショットでゲームを作られてしまう」と言われていたのですが,ゲーム序盤は監督の言うとおり、後ろからリバウンドを取られて苦しい場面が続きました。そんな中、ディフェンスをずっと頑張って、前半はなかなかファストブレイクが出なかったのですが、後半はしっかり走って自分たちのペースにしようと臨み、それがうまくいきました。ただ、終盤、また追いつかれて終始、苦しいゲームになりました。最終的に勝つことができたので、明日につなげることができました。

(果敢にドライブインで切って行き、得点したことについて)今日は金丸のシュートが入りましたが、インサイドに大きい選手が2人いるディフェンスに対して、外をなめるようなパスばかりが多かったので、誰かがドライブで切って動きをつけないといけないと考えました。なので、ピック&ロールからのドライブや、自分で反転して切って行くプレイを意識しました。
 
 
■26得点と爆発した#14金丸晃輔
7本の3ポイントのうち、何本かは“まぐれ”。「今は強い気持ちでプレイするだけ」

(3ポイントを7本沈めて)最初から打っていこうと思っていて、それが決まっただけです。それがチームを波に乗せることにつながっていたら、うれしいです。シュートタッチはよかったです。前半はまぐれで入ったシュートが何本かありました。バンクショットで入った1本は、完全にまぐれでした(笑)。

(3戦を終えて)徐々に調子は上がってきています。ジョーンズカップでは海外の選手相手に全然ダメでした。完全にメンタルで負けていて、パワーでもファンダメンタルでも全て負けていました。そこからメンタル的にも消極的になってしまい、自分のプレイを全く出せませんでした。「ディフェンスから頑張ってやらないと、自分のよさが出ない」ということが分かったので、いつもならばオフェンスからですが、今大会はディフェンスから頑張ってリズムを作ってやっていこうと思っています。それにジョーンズカップとは全く違って、今大会は相手に負けることなく気持ちを強く出してやっています。