大会7日目レポート
粘りのディフェンスで中国に勝利。準決勝はカタールと対戦

日本はディフェンスの勝利。中国のインサイドをダブルチームやトリプルチームで抑えにいった

 
9月20日(木) 決勝トーナメント準々決勝
 
■ イラン 79(17-13、15-3、27-9、20-12)37 ウズベキスタン
(B 1位)                            (A 4位)

■ フィリピン 75(10-13、28-19、16-21、21-15)68 チャイニーズ・タイペイ
(A 2位)                            (B 3位)

■  カタール 75(17-22、18-14、18-15、22-22)73 レバノン
(B 4位)                            (A 1位)
                             
■ 日 本 60(15-16、16-9、13-12、16-13)50 中 国
 (B 2位)                            (A 3位)                   
 
 
9月21日の試合予定

■5~8位決定戦

 11:30  ウズベキスタン vs チャイニーズ・タイペイ
 14:00  レバノン vs 中 国

■準決勝

 16:30  イラン vs フィリピン
 19:00  カタール vs 日 本
 
 
失点50の粘りのディフェンスを見せた日本が、高さを誇るヤング中国をねじ伏せる
 
9月20日から決勝トーナメントが始まり、準々決勝4試合が行われた結果、イラン、フィリピン、カタール、日本が準決勝へと名乗りをあげた。イランはウズベキスタンに大勝し、フィリピン対チャイニーズ・タイペイ戦は、競った展開から4Qでフィリピンが抜け出した。カタール対レバノン戦は、前半から主導権を握ったカタールが、2点差で辛勝。予選ラウンドのリベンジを果たして4強入りを遂げた。

日本の準々決勝は、中国との大一番となった。214㎝の#14ワン・ズェリン、210㎝の#13ザァン・ダーイゥらの高さをどれだけ封じることができるかがカギとなった。立ち上がり、中国はガードの#6グオ・アイルンが抜群の個人技を見せてチームを牽引した。一方の日本は、中国のインサイドへ寄りの速い守りを敷き、ゴール下で高さを生かした得意なプレイをさせない展開に持ち込んだ。

2Qに入ると中国が高さを生かして連続ゴールを決め、流れが相手に傾きかける。ここで流れを引き寄せたのは、#11桜井のドライブインだった。さらに#7市岡がディフェンス・リバウンドで頑張りを見せ、#5田中が思いきりのいいドライブと3ポイントを連続して決めて25対20とする。中国のシュートが決まらないこの時間帯に、#10竹内のリバウンドやジャンプショットで31対25とし、前半を折り返した。中国を9得点に抑えたディフェンスが功を奏していた。

3Qは中国が仕掛けたゾーンを攻めあぐんで3分過ぎには逆転された日本だったが、ディフェンスから流れを再び引き寄せていく。#11桜井が相手ドライブを止める好守備でチャージングを取ると、#5田中、#14金丸らの若手がアグレッシブにゴールに向かって行く。#5田中のミドル、スチールからの速攻が決まり、さらに#14金丸の3ポイントがようやくゴールに吸い込まれて44対37とリードした。

4Qに入り2連続ゴールで逆転された日本だったが、#11桜井のドライブや#14金丸の3ポイントで対抗。必死の攻めを見せる中国からミスを誘い、渾身のリバウンドやディフェンスで踏ん張りを見せて、60対50で逃げ切った。平均201㎝の高さを誇る中国を50点に抑えたディフェンスの勝利だった。

9月21日は準決勝と5-8位決定戦の4試合が行われる。日本は決勝進出をかけて、19:00からカタールと対決する。予選ラウンドで勝利している相手だが、ケガのために来日が遅れたガードの#12ジョンソンⅢが加わっているだけに侮れない。
 
 
■鈴木貴美一ヘッドコーチ
相手のミスを誘発したディフェンスが成功。若手がチームに溶け込んで活躍してくれた

中国は非常に大きくて、運動能力の高い、若いのにいいものを持っているチームなので、やりあったら当然負けます。リバウンド力で劣る部分を、シュート率を上げるとかフリースローを確実に決めるとか、ターンノーバーを相手より少なくするとか、他の部分で頑張らないと到底勝てません。走りっこをしてフルコートプレスをやったら、メチャクチャ負けてしまいます。

今日は相手のつなぐポイントを抑えるディフェンスができて、こういう結果になりました。3ポイントもいつもより入らず、点数も入りませんでしたが(60得点)、ディフェンスで相手のミスを誘発したところが非常によかったです。また出てくる若い大学生がチームに溶け込んで、威風堂々とプレイしていたのが、非常にうれしかったです。

桜木選手は大きい相手に自分のプレイが全然出来ず、ファウルトラブルもありましたが、最後にアイソレーションでカッコつけたところがよかったです(笑)

中国のゾーンは非常に大きくて圧迫感があるゾーンで、パスも通りそうで通らない守りなので、オープンで打っていたシュートも微妙に外れていました。今日やるといった戦術をやったことが勝利に結びつきました。オフェンスも指示しましたが、ディフェンスの再確認を何度もしてうまくアジャストしました。

(市岡がリバウンド、ブロックで頑張ったことについて)前の試合は調子がよくなく、ミスしたり、ゴール下シュートを落としたりしたが、今日は非常にディフェンスを頑張っていたり、リバウンドも必ず絡んでいて、竹内君や桜木君らがファウルトラブルをしていたときにいい仕事をしてくれました。派手なところはなかったですが、数字に見えない地味なところでかなり貢献してくれました。
 

 
■#11桜井良太
全員で我慢のディフェンスをして勝利。「アジア4強が当たり前になる戦いを」

中国に勝ててひと安心というか、最低目標のベスト4が達成できたので、ホッとしています。ただ、今日から決勝トーナメントということでまだみんな堅くて力が入り過ぎていました。フリースローや外のシュートが入らない中、ディフェンスを我慢して全員で戦うことができました。調子がよくない中でも、いいゲームができたと思います。相手の高さはあまり気にならなかったです。イランのほうが身体もあるので、嫌でした。

(自分の出来は)前から当たるディフェンスはあまりできなかったのですが、中国のゾーンはイランのゾーンと違ってあまり足が動くゾーンではなかったので、ドライブを狙えると思い、うまくそこで得点を取ることができました。

(若いメンバーを引っ張る立場として)初代表の選手が何人かいますが、アジアのベスト4や決勝まで行くのが当たり前になるように、まずはベスト4に入れたのは大きいと思います。若い選手が「これが当たり前」と思ってプレイしてくれるためにも、4強入りができてよかったです。

(カタールとの準決勝は)エースが帰ってきていると聞いているので、そのエースのところとリバウンド、また全員で守って1対1で頑張っていきます。今日のような試合をしていけば、たとえ負けても次につなげていける試合になると思うので、今まで通りやるだけです。
 
 
■#10竹内公輔
相手のミスを突いて走れたのが勝因に。「準決勝からが本当の勝負になる!」

競った試合になりました、こちらが試合巧者となって向こうのミスを突いて勝てました。中国はサイズがあるので、リバウンドは大変でしたが、勝負どころで取れていたのでよかったです。6月からやってきた“走ること”ができたと思います。(市岡選手の活躍について)3連戦なので、コーチも交代を考えてくれて、ショーン(市岡)がすごくよかったので、僕らも休むことができました。

(ディフェンスについて)今日のようなバスケットをしないと日本は勝てないので、今日はよかったと思います。(外角は)前半は外角が入らず、我慢だと思い、後半に金丸が決めてくれたのでよかったです。金丸と田中のあのシュートがないと今日は負けていました。

(準決勝へ向けて)ここからが勝負だと思っています。もっと厳しい戦いになると思いますが、ファンの皆さんにいいところを見せたいと思います。
 
 
■#5田中大貴
足が止まってしまう流れを変えたかった。「常に攻め気のプレイをしていきたい」

一昨日のイラン戦でゾーンを敷かれたときに日本の足が止まったので、今日の中国のゾーンに対してもそういう流れになりつつあったので、桜井さんが積極的にアタックしていっていたので、自分もどんどん攻め気をもってやらなくてはと思っていたので、そのシュートが入ってよかったです。

中国は、大きいインサイドの2人が起点になっていたので、そこをカバーダウンして寄りました。そこはそんなにやられていないと思うし、最終スコアを見ても全然取られていないので、そこはいいディフェンスになったと思います。コーチの指示通りにできました。

中国は若いメンバーとはいえ、インサイドはサイズがあるし、ガードはシュートがうまいし、ベンチから見ていても自分も同じ年代なので、負けられないなと思っていました。(アグレッシブなドライブは)相手が高いからといってドライブにいかないとか外だけのシュートになってはまずいので、大きい選手が自分にブロックに来たら、その選手にマッチアップしている選手がリバウンドを取れるので、どんどんアタックすることが大事だと思って戦っていました。

(次のカタール戦は)予選ラウンドで勝ったことは忘れて、ケガした選手も戻ってきたので、まったく違った戦いになると思います。ただ、やることは変わらないので、ディフェンスからしっかりやって、案とか決勝へ行きたいと思います。