大会8日目レポート
決勝は日本vsイラン。準決勝で日本がカタールを突き放す

控えのPGとして出てきて、1対1で流れを作った比江島

9月21日(金)決勝トーナメント:5-8位決定戦

5-8位決定戦

■ チャイニーズ・タイペイ 86(30-18、17-15、19-20、20-17)70 ウズベキスタン

■ 中 国 78(23-11、22-20、20-20、13-12)63 レバノン

準決勝

■ イラン 77(16-17、14-13、23-17、24-13)60 フィリピン

■ 日 本 73(9-12、21-7、21-20、22-27)66 カタール

9月22日の試合予定
■7-8位決定戦
9:00  ウズベキスタン vs レバノン
■5-6位決定戦
11:30 チャイニーズ・タイペイ vs 中 国
■3位決定戦
14:00 フィリピン vs カタール
■決 勝
16:30  イラン vs 日本

中国とチャイニーズ・タイペイが5位決定戦へ。
決勝はディフェンス力が光る日本vsイランの対決に。

大会8日目は、準決勝2試合と、5-8位決定戦2試合が行われた。準決勝のイラン対フィリピン戦は、前半は互いに譲らず拮抗した展開だったが、後半になるとイランはディフェンスで本領発揮。プレッシャーをかけて流れを掌握。フィリピンの連続ミスを得点につなげたイランが快勝で決勝進出を決めた。イランは、準決勝でも「後半に強いチーム」を証明した。

日本対カタールは予選ラウンド初戦の再戦となったが、日本がアグレッシブなディフェンスを武器にカタールとの接戦を制した。カタールはエース#10ヤシーン・ムサが負傷のために出場しなかったが、ケガで来日が遅れたガードの#12ジョンソンⅢが合流。インサイド陣がアウトサイドから連続してシュートを決めるなど、日本のディフェンスの裏をついて加点した。しかし、日本は交代で起用された#8太田が体を張ってインサイドを守り、#11桜井と交代した#6比江島が1対1で突破口を開き、#5田中、#4古川らのアウトサイドシュートが火を噴くなど、ベンチメンバーが活躍。要所では#10竹内がリバウンドやポストプレイに活躍して、流れを引き寄せた。73-66で接戦を制した日本は前回大会に続いて決勝進出を決めた。

9月22日は大会最終日。7-8決定戦、5-6位決定戦、3位決定戦の後、決勝が行われる。アジアカップ初優勝をかけて、日本がイランに挑む。なお、優勝した国には来年のアジア選手権の出場権が与えられる。

■鈴木貴美一ヘッドコーチ
カタールを徹底研究してディフェンスの勝利。「決勝ではイランにリベンジしたい」

予選ラウンドではカタールにギリギリ3点差で勝ち、ウィスマンヘッドコーチは他の外国コーチの誰よりも日本チームのこと、選手の特徴や僕のやろうとすることは誰よりも知っていると思います。そのため、カタール選手の特徴をよく知らないと絶対に勝ち目はないと思い、非常に研究をしました。大会途中から加わった#12番はNBAやDリーグで活躍していた選手で、今日は徹底的に彼を苦しめることをやりました。予定外だったのは、ビッグマンの2人、#13、#15番の2人に3ポイントを各3本ずつやられたことです。こんな高確率でやられたのは誤算でした。

ディフェンスがうまくいき、オフェンスも若い選手がよく頑張ってくれました。大学生がこの試合で結果を出してくれたのは、非常にうれしいです。竹内選手、桜木選手のベテランを残しつつ、若い選手の育成に取り組んだことが、結果的によかった。勝ったのもうれしいのですが、若手の成長によってチーム力も上がり、彼らが成長してくれ、私がヘッドコーチをやった甲斐がありました。

(明日の決勝へ向けて)イランには予選ラウンドでどちらに転ぶかわからない試合を落としているので、リベンジしたいです。よく相手を研究して前回のようにならないようにし、優勝へ向けてチーム一丸で頑張りたいと思います。

(大学生の活躍は)練習でも成長しているのですが、一番うれしいのは、田中君と比江島君がカタールなどの強豪チームに対して、試合の大事な局面で活躍できるようになったことです。学生同士の試合ではなくて、A代表の試合の中で大事な局面で結果を残すことができるようになったということが、ジョーンズカップの途中からそういうことが見えてきました。若い選手は経験を積ませるとこういうことになることがわかり、その成長に驚いています。

■カタール トム・ウィスマン ヘッドコーチ
ガード陣が止められてしまい、日本のスピードやクイックネスに対応できなかった

今日の日本チームの勝利は、心から望んで勝ち取ったものだと思う。日本はシュートもディフェンスも素晴らしかった。タフな試合でよくシュートを決めていた。われわれは3週間前に#12ジョンソンⅢがケガをしたため、練習ができず準備が十分ではなかった。またガード陣が日本のディフェンスにしっかり止められていた。日本チームは、走ることとシュートの両方で優れていて、それが勝因につながっていた。

日本で印象に残った若い選手は大学生が多く多用されていて、特に強化で感じたのはトレーニング&ストレングスの部分だった。しかし、今日の試合は若い世代の活躍というよりも、公輔(竹内)が印象に残っている。今日は彼の試合だったと思う。

(#10ムサ選手が出られなかった理由)ムサは年齢的なことから疲労がたまり、太ももの裏の筋肉を痛めて試合には出られなかった。この年齢世代の選手にはよくあることなので、仕方のないことだ。(#10ムサがいない中で今日ポイントにしたことは)日本の選手に合わせて小さくプレイできるか、日本のサイズに合わせたプレイをいかにできるかだった。日本のスピードやクイックネス対策をしたが、なかなかそこができなかった。ただし、#10ムサの選手がいなかったから、負けてしまった訳ではない。

トム・ウィスマンHCに「今日は彼の試合だった」と言わしめた竹内公輔

■#11桜井良太キャプテン
相手をロースコアに抑えたことが勝因に。自分自身の課題はファウルを減らすこと

目標としていた去年以上の成績に追いついて、素直にうれしいです。前半、シュートが全然入らずに苦しかったですが、ディフェンスで相手をロースコアに抑えることができました。今日は自分たちが全然よくなかったですが、そういうチームになれたかという点では、逆に自分たちが成長したなと感じています。点数が取れなくても、ディフェンスでゲームをコントロールできるチームになっていることと、リバウンドでは身体の大きい相手と戦って、本数では勝てませんが、しっかり抑えることが出来たことです。

自分自身はジョーンズカップのときからファウルが多くて退場も多かったので、自分としてはファウルを抑えながら相手に前からプレッシャーをかけていくことが今大会の課題でした。今まではずっと4ファウルで止まっていたのが、今日はとうとう退場してしまいました。気合いを入れて前から当たるのはいいけれど、最後までコートに立てるようにしないと。そこは課題ですね。(退場し比江島選手へ声をかけたのは)あいつは何でもできるし、あの時間帯で6点差ならば勝ちが見えてくる時間帯だったので、「とりあえずディフェンスを頑張れ」と送り出しました。

(相手のインサイドの選手の3ポイントが当たったことについて)#13、#15はそれほど当たっていなかったので、打たせるのは作戦でした。それよりもあそこからローポストへのパスが起点になっていたので、あそこは空けて打たせてとう作戦でしたが、予想外に入りました。

決勝へ向けては、今、チームを支えているディフェンスとリバウンドを、予選からやってきたことを変わらずにしっかりやります。相手は点差を離して勝つことは難しいので、最後まで我慢して我慢して、出ていく選手がディフェンスを頑張ることで勝機を見いだします。個人としては、速攻を出して走る展開に持ち込めたらと思います。