早稲田大 vs 拓殖大 / 大阪体育大 vs 筑波大
女子決勝は早稲田大vs大阪体育大のカード

女子準決勝 序盤で主導権を握った早稲田大が快勝。拓殖大の追撃も及ばず

会場を沸かせた早稲田#51傳田、拓殖大#7瀬崎

早稲田大 77(28-15、18-20、16-15、15-18)68 拓殖大
 
【スタートメンバー】
早稲田大:#8丹羽裕美/#9本多真実/#24金山舞穂/#49森仁美/#51傳田みのり
拓殖大:#4富永藍/#7瀬崎理奈/#9打越裕梨/#10橋詰まり/#13黒田陽菜

 
 関東2位の早稲田大と同4位の拓殖大の一戦。第1Qで大きくリードを奪った早稲田が、試合の主導権を握り、追撃する拓大を振り切った。立ち上がり早稲田は、#9本多が3ポイントや速攻で活躍。ゴール下の#8丹羽にボールを集めて着実に加点。本多が落ち着いたゲームメイクでチームを牽引した。第1Qで13点のリードを奪った早稲田は、第2Qもリードを保ち前半を折り返す。

 拓大はインサイド陣がペイントエリア内で力強くプレイするもシュートを決めきれなかったが、第2Q半ばから#7瀬崎や#9打越の1対1で対抗する。第4Qの3分過ぎには早稲田が#25桂の連続得点で66対50とリード。ここでプレスをしいた拓大が相手ミスを再三誘って#4富永、#8津田の連続3ポイント、#7瀬崎の果敢なミドルショットで追撃したが、早稲田は#8丹羽がゴール下で踏ん張りを見せ、拓大の追撃をかわして快勝した。早稲田は2年連続の決勝進出。

■勝利した早稲田大:萩原美樹子ヘッドコーチ

リバウンドとルーズボールで絶対に負けないようにと選手には指示。リーグ戦では#7瀬崎選手と#4富永選手にだいぶやられているので、この2人はしっかり守ることを徹底させました。リーグ戦では瀬崎選手にうちの神﨑がつきましたが、今大会は右ヒザを痛めて欠場。リーグ戦で相当成長していただけに、このインカレでは期待するところも大きかったので残念です。

拓大とはトーナメントで対戦。この代々木のコートで拓大に素晴らしい出足でダッシュされ、優勝を逃した苦い思いがあります。選手も相当に悔しかったようです。その時と同じコートなので二の舞には絶対にならないという強い気持ちが選手にもあり、私もそれは伝えました。気合いが入りすぎるとカラ回りしがちですが、今日は出だしで#49森がいいプレイをして、あれで乗りました。また終盤は、要所で丹羽がゴール下シュートを決めてくれたのが大きかったです。

明日の決勝戦は、どちらが勝ち上がってきても、うちのバスケットをするだけです。去年も優勝させてもらいましたが、今年は違うメンバーで違うチャレンジだと思っています。どんな形になっても、早稲田らしいバスケットをしたいなと思います。

■敗戦の拓殖大:佐藤森王監督

ゲームの入り方にはずっと気をつけてきて、「第1Qさえ制すれば……」と話してきましたが、今日は早稲田の選手のほうが気合いが入っていました。そこが違っていたかもしれません。13点差だったので早く10点差にし、さらに1ケタにと言いましたが、イージーシュートを落としすぎました。そこは早稲田の高さなのか、ディフェンスのプレッシャーなのか。精神的に圧力を感じるディフェンスを相手が頑張ってきました。そのために、何でもないシュートが落ちてしまったのかも……。

早稲田はインサイド中心なので、ゾーンは機能すると思っていました。小さく守って、中で苦しいシュートを打たせ、その半分のリバウンドを取るつもりでしたが、負けているまま気持ちが小さくなっている状態でゾーンをしくと、拡散しないですね。勢いのあるゾーン・ディフェンスで1ケタまで詰めてから守りを変えようという作戦でしたが、どうしても10点差が縮まらなかった。第4Qで何とか6点差までいったのに、そこからが伸びず。序盤で10点以上リードされたのが最後まで重荷になりました。
 
 
 

女子準決勝 大阪体育大のディフェンスの勝利。終始プレッシャーをかけて筑波大を下す

最後までプレッシャーをかけ続けた大阪体育大のディフェンス

大阪体育大 65(22-10、10-15、17-14、16-15)54 筑波大
 
【スタートメンバー】
大阪体育大:#4清水池美緒/#6金本望/#8落合千里/#10奥原左智/#11唐津亜耶
筑波大:#5北村麻衣/#6伊集南/#11早坂彰恵/#13白慶花/#16藤岡麻菜美

 
 関東5位の筑波大と関西2位の大阪体育大との準決勝は、相手を54点に抑えるディフェンス力を見せた大阪体育大が逃げ切った。

 立ち上がりから気迫あふれる攻めでゴールに向かった大阪体育大。強いプレッシャー・ディフェンスで相手のリズムをつぶすバスケットが功を奏し、第1Qを22対10とリードする。第2Q残り1分には3点差に、また第3Qの2分過ぎにも4点差と詰め寄られたが、#13藤の速攻、#15出水田のゴール下シュートでこの流れを断ち切った。第4Qに入ると再び守りのほころびを突かれて残り4分過ぎには6点差とされたが、#10奥村の3連続ゴールで流れを引き戻し、粘る筑波大を突き放した。

 終始、追いかける立場となった筑波大は、相手の厳しい守りの前にシュートまで持ち込めない場面が続き苦しい展開に。第3Qの出だしで#6伊集のドライブイン、#5北村の速攻で波に乗りかかったが、その後、ミスが続いて失速。第4Qに入って#6伊集、#5北村、#11早坂らが果敢な攻めを見せるも、相手を追い詰めるまでには至らなかった。

■決勝進出を決めた大阪体育大・中大路哲監督

うちはディフェンスのチームなので、ディフェンスとリバウンドを頑張ることを指示。第1Qで22対10とリードしたので、「失点だけを考えろ」と選手には言いました。結果的に54点に抑えたので、完全にうちのゲームだったと思います。

もともとディフェンスは強いチームですが、今季は春先から相手にいいリズムでプレイをさせない守りをやってきました。今年はサイズもなく、シュートが入る選手もいないので、ハイペースのゲームでは勝ち目はありません。なので、相手パスを切ったり、ガードにプレッシャーをかける守りを徹底して鍛えてきました。今大会は失点が50点台の試合ばかりなので、その成果は出ていると思います。

明日の決勝は、ディフェンスを頑張ってリバウンドを支配する。やることは同じです。早稲田には春に2度ほど練習試合をして勝っていますが、向こうはタレント軍団で今大会、一番強いチーム。そこを50点台のロースコアに抑えることができたら、うちの勝利になると思います。

■大阪体育大#4清水池美緒

全員で「集中してディフェンスから」ということでいい試合の入りはできましたが、途中、ディフェンスが甘くなり、相手のリズムになった場面もありました。そこでも「ディフェンス」「リバウンド」と意識を統一してしっかり頑張れた結果が勝利に結びついたと思います。この1年間、インカレ優勝を目標にやってきたので、明日の決勝でも「ディフェンスから」という自分たちのバスケットを全員でやり、しっかり結果を残したいと思います。

■大阪体育大#10奥原左智

「ディフェンス」からというバスケができ、リバウンドとルーズボールもしっかり取れて、ブレイクも出せていたのでいい試合ができました。明日はインカレ優勝に向けて、がむしゃらに一生懸命に相手に向かっていきたいと思います。

■敗戦の筑波大・大高敏弘監督

(相手のプレッシャー・ディフェンスに対しては)序盤やられましたが、局面局面で見ると、そこは突破できてある程度のゲームはできたと思います。それ以上に、相手は全部ゴールまでもっていき、ヘルプがきたら落とすというプレイがうまかったです。うちの選手はディフェンスがきたらボールを離してしまっていた。そこの差と、オフェンス・リバウンドを取られて相手に攻撃回数を与えてしまったところ。一番の敗因は、相手のようにゴールに向かう強さがうちにはなかったというところだと思います。

■筑波大#6伊集南

フィジカルが強いチームだということでアジャストしてきたつもりでしたが、実際に対戦してみるとなかなか慣れることができませんでした。後半は少し自分たちのリズムを取り戻しましたが、リバウンドやルーズボールを取りきれず、相手の流れのままゲームが進んでしまいました。相手の当たりの強さに私自身もしっかりシュートを決めきることができず、そこがうまくいきませんでした。