FIBAへの回答期限まであと1週間
日本協会の深津泰彦氏が会長職の辞任を表明

■深津泰彦会長会見 質疑応答(1)               

JBAとNBL、bjリーグの三者間での合意形成の見通しが立たっていない

――辞任の決断に至った理由は、FIBAからの制裁が避けられないことが一番の理由か。

FIBAからの指摘があった先ほどの3点について、10月末までに方向性を明確に打ち出すことを内外に約束して進めてまいりました。「JBAのガバナンス」の問題、さらに「男子日本代表の強化」の問題については、10月末までに今の進行状況を報告しますが、この2つについて現在進行形といいますか、継続的な課題として報告することでFIBAの了解が得られると私は思っています。

「リー グの統合」問題については長年、FIBAからも指摘されていますし、10月末までに何としてでもJBAとNBLとbjリーグ間で合意を作ることを一致団結してやってきましたが、その協議の結果、今日あと残すところ1週間となった時点でも最終的な合意形成の見通しが立っていないということは、これをリードしてきた私が責任を全うできなかったということです。そういう意味で私が責任を取ることが次のステップに一日も早く移れるということで、決断をしたということです。

――「リーグの統合」に向けては、今後も組織委員会で協議が続けられるのか。今、言われた「次のステップ」とはどのような形で踏まれるのかを聞かせてほしい。

これまでも中間的に報告をしてきましたが、新統一プロリーグについては草案もできていますし、かなりの部分が詰まってきていると思っています。継続協議していくことによって先ほど申し上げた参加要件の問題とか、bjリーグの株式会社と新法人との関係の問題についてクリアな方向性が出せれば、その協議は最終的に成り立つと思っています。そのために大きく枠組みを変えるかどうかはこれからの議論になりますが、関係者間で継続的に協議していくことになると思います。

――それは10月末までには間に合わないけれども、今後も続けていくという意味か。

10月末というのはFIBAへの回答期限であり、私どもとしては新リーグへの移行大日程として、年内に参加要件を詰めて、来年3月までに参加募集をする。そして2016年に新リーグを立ち上げるという大日程があります。それに従って今後とも協議をしていってもらいたいと思っています。

――「次のステップ」として、ご自身が辞任されて、その後の新体制はどうなるのか。

当面は会長代行が即必要になると思うので、私が退任したあとの理事会で協議をされていると思います。(会見後に丸尾充副会長が会長職務代行になることが発表された)

――FIBAから「国際試合への資格停止処分」が下った場合、来年はリオ・オリンピック予選を控えている訳だが、その出場が断たれる可能性が高くなる。この件についてどのような見通しを持っているのか。また、オリンピック予選への出場停止を回避できる見込みはあるのか。

「10月末までに明確な方向性を示さなければ制裁を加える」と明言をされていますので、われわれとしては制裁を受ける可能性があると考えなければいけないと思っています。先日、FIBAのパトリック・バウマン事務総長が来日されたときに、私どもは仙台でミーティングをもちました。3案件の進捗状況を説明し、今後についても話し合いをしました。私からは「10月末に向けて最大限の努力をするけれども、今の状況は大変厳しい状況にある」ということを率直に話しました。彼からは「制裁を加える可能性があります」と言われました。

ご指摘のように、来年はリオ・オリンピック予選があります。まだ日程は決まっていませんが、男女ともに6月から9月にかけて予選が行われる可能性があります。仮に制裁を受けたとしても、私どもとしては何としても来年の春までには制裁解除をしてもらうべく、3案件についてしっかりとした答えをもってFIBAに提出する必要があると思っています。その3案件について対応ができれば、来年のリオ・オリンピック予選出場はできると思っていますし、FIBAのバウマン事務総長に対しても、「来年、女子のナショナルチームはアジアで勝ってリオという目標を持っているので、そのことに影響をきたさないようにFIBAとしても協力・理解をしてもらいたい」という要請をしました。

――男子代表については、制裁により予選に出場できなくてもやむを得ないということか。

そういう意味ではありません。男女とも同じことでありますが、特に今の時点の可能性としては、アジアで勝ってリオのキップを取れるのは女子のほうが可能性は大なので、そのことを申し上げただけです。もちろんナショナル代表だけでなく、アンダーカテゴリーも含めて来年も引き続き国際大会がある訳です。春以降、制裁がかかった状態では国際大会には出場できませんので、何としてでもそれまでに解決し、全てのカテゴリーで今まで通り国際大会に出場できるように努力をしていかなくてはならないと思っています。

――FIBAのバウマン氏からは、制裁を加えられた場合、時限的な言質(げんち)を取っているのか。

言質というか、FIBAの宿題を私どもが出せば、それで解除されるということは当然のことだと思っていますし、彼も「仮に制裁を科したとしても、3つの課題について答えを出してくれれば、それは解除できます」と言っています。

――では、JBAとしては、10月末は無理だとしても、どこかの時点で3点について回答を提出すると考えているのか。

10月末までに現在の進捗状況は、最終結論でなくても提出をする予定をしています。彼は「明らかな方向性を出せ」と言っております。リーグについては「三者間の合意を得たものが必要」と言っていますので、そのことが今、できていないで、中間的な報告にならざるを得ないと思っています。

――統一プロリーグの合意が成されなかった理由をどう考えているのか。

草案作成というところまではきており、かなりしっかりとした議論をしてきたつもりです。しかし、参加要件のところが、両リーグ並びにチームに納得してもらっている訳ではありませんから、そこの詰めはまだ必要だと思います。もう1つは、新リーグとbjリーグ株式会社との関係をどうするかはしっかりとした議論がまだできていないので、今後も引き続き議論をしていくことになります。

――まとまっていないその2つの要件について、もう少し具体的に教えてほしい。

参加要件については報道されている通り、チームの運営法人の問題、そしてチーム名称の問題です。これについては私と丸尾副会長・理事長とが2人で各チームを回り、一定の理解が進みつつあるという認識をしています。しかし、今、NBLには5社、企業チームがありますが、全てが納得・理解をしてくれている状況ではありませんので、引き続きお願いをしていくことになります。一方、クラブチーム側にも一定の歩み寄りというか、理解をしてもらわなくてはならないことがあると思っています。このことは来年3月に向けて両リーグ、企業チーム、クラブチームがお互いがお互いの立場を尊重し合えば折り合っていけることだと思います。

もう一点のbjリーグ株式会社については、一般社団法人を立ち上げてその中のある業務を受け持ってもらうスキームを最初から考えて議論をしてきております。そのことについて、まだしっかりした制約に至っていないということです。これは非常に大事なスキームであるので、理事会の皆さんともしっかり議論をしながら問題を解決していかなくてはならないと思います。
 
 
◆次ページも引き続き質疑応答を掲載。また丸尾充会長職務代行のコメントも紹介
 
 

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